フードファンクション分科会(元ファイトケミカルズ分科会)

開催日 講演会終了報告
平成29年 3月3日 機能性表示食品パート I
植物由来セラミドとその皮膚保湿効果― 世(セ)の肌がより良(ラ)く美(ミ)しくなるよう努(ド)めます ―
平成28年 3月1日 大麦β-グルカンによるメタボリックシンドローム改善と高含有品種を用いた製品応用― 大麦を麦麦(ばくばく)食べて抗メタボ ―
平成26年 2月25日 乳酸菌と食品成分による眠りの制御-睡眠快膳-
平成25年 3月5日 栄養素を超えた蛋白質の健康機能-大豆蛋白の満腹感惹起及び抗肥満作用・牛乳の脳卒中予防効果-
平成24年 3月2日 アスタキサンチンの機能性と広がる用途-アンチエイジング、明日(アス)多(タ)くの喜(キ)び参(サン)る椿(チン)寿-
平成23年 3月4日 肝臓・脂肪組織におけるカロテノイドのメタボリックシンドローム予防効果- 蜜柑(ミカン)で未患(みかん)に!-
平成22年 3月5日 骨の健康と食品成分
平成20年 11月5日 腹時計と能時間-脂質代謝から観た時計や睡眠の制御-
平成20年 3月3日 アイサプリメントを科学する-プロポリス及びブルーベリーについて-
平成19年 3月20日 海洋生物からの機能物質 - キサントフィルの多機能
平成18年 3月7日 バイオインフォマティクスとニュートリゲノミクス

平成29年3月3日 講演会終了報告

機能性表示食品パート I
植物由来セラミドとその皮膚保湿効果
― 世(セ)の肌がより良(ラ)く美(ミ)しくなるよう努(ド)めます ―
フードファンクション分科会講演会ポスター

平成29年3月3日に開催されました【フードファンクション分科会】講演会は終了いたしました。ご参加をいただき誠にありがとうございました。

フードファンクション分科会講演会(216KB)

■プログラム

開会挨拶 14:55
講演1. 15:00〜15:50
『植物由来セラミド素材の食品機能性研究とその応用と課題』
間 和彦 氏
(日本製粉株式会社イノベーションセンター 副センター長)

植物に含まれるスフィンゴ脂質の一種であるグルコシルセラミドは皮膚保湿を目的とした 機能性食品素材として利用されている。しかし、皮膚保湿の詳細なメカニズムについては、 明確にはわかっていないのが実状である。植物由来グルコシルセラミドのこれまでの研究や 開発について、機能性表示食品のことも交えながら概説する。

休憩 15:50〜16:05
セラミドを活用した商品の試食(飲)会(先着50名様まで)
講演2. 16:05〜16:55
『グルコシルセラミドなど有用脂質の新規原料探索』
高桑 直也 氏
(国立研究開発法人農研機構 北海道農業研究センター 畑作物開発利用研究領域 主任研究員)

皮膚保湿効果を有する植物脂質「グルコシルセラミド」は、極微量成分のため製造コストに 制約が生じる。既存品よりも豊富に含有する原料はあるのか? 植物・微生物から広範に探索した結果について紹介する。

交流会 17:15〜18:10
食品研究部門(旧食品総合研究所) 管理棟 1 階 第二会議室
(参加費:1,000円)
  • つくバス(農林団地中央)18:21 発 → つくばセンター18:40 着 → つくばエクスプレス(つくば駅)18:50 発快速 → 秋葉原 19:35 着
  • つくバス(農林団地中央)18:51 発 → つくばセンター19:10 着 → つくばエクスプレス(つくば駅)19:20 発快速 → 秋葉原 20:05 着

平成28年3月1日 講演会終了報告

大麦β-グルカンによる
メタボリックシンドローム改善と高含有品種を用いた製品応用― 大麦を麦麦(ばくばく)食べて抗メタボ ―
フードファンクション分科会講演会ポスター

平成28年3月1日に開催されました【フードファンクション分科会】講演会は終了いたしました。ご参加をいただき誠にありがとうございました。

フードファンクション分科会講演会(250KB)

■プログラム

開会挨拶 14:55
講演1. 15:00〜15:50
『機能性を有するβ-グルカンを高含有する大麦品種とそれを用いた研究』
柳澤 貴司氏
(国立研究開発法人農研機構 作物研究所 麦研究領域 上席研究員)

「機能性表示食品」に大麦β-グルカンを関与成分とする商品が複数受理され、市販されている。国産大麦の需要・生産拡大を目指し育成した「β-グルカンを高含有する品種」とそれを用いた研究について紹介する。

休憩 15:50〜16:05
大麦/β-グルカンを活用した商品の試食会(先着50名様まで)
講演2. 16:05〜16:55
『大麦β-グルカンを高含有する大麦粉とその製品応用について』
土屋 紀之氏
(みたけ食品工業株式会社 研究開発室 課長)

βグルカンは大麦に多く含まれ、その機能性について注目されている成分である。大麦は主に麦飯として食されるが、粉にすることでその用途を広げることができる。今回β-グルカンを高含有する大麦粉と、それを用いた製品の開発について紹介する。

交流会 17:15〜18:30
食品総合研究所 管理棟1 階 第2会議室
(参加費:1,000円)

平成26年2月25日 講演会終了報告

乳酸菌と食品成分による眠りの制御
-睡眠快膳-
ファイトケミカルズ分科会講演会ポスター

平成26年2月25日に開催されました【ファイトケミカルズ分科会】講演会は終了いたしました。ご参加をいただき誠にありがとうございました。

ファイトケミカルズ分科会 講演会要旨(565KB)

■プログラム

サッポロビール株式会社と独立行政法人 産業技術総合研究所は、昨年、マウスを使った共同研究から、乳酸菌にストレス性の睡眠障害を改善する効果があることを世界で初めて発見しました。

今年度のファイトケミカルズ分科会は平成26年2月25日に、本研究を実施した産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門 生物時計研究グループ 大石 勝隆先生とサッポロ ビール株式会社 価値創造フロンティア研究所 中北保一先生を講師に迎え、睡眠障害や体内時計、サッポロビールが開発した植物性乳酸菌「SBL88R乳酸菌」とその機能性などに関する講演を予定しています。

開会挨拶 14:50
講演1. 14:55〜15:45
『食による体内時計の積極的な制御を目指して』
大石 勝隆氏
((独)産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門 生物時計研究グループ 研究グループ長)
休 憩 15:45〜16:00
SBL88乳酸菌を活用した商品の試食会(先着50名様まで)
講演2. 16:00〜16:50
『SBL88乳酸菌(Lactobacillus brevis SBC8803)の健康機能作用について』
中北 保一氏
(サッポロビール株式会社 価値創造フロンティア研究所 主席研究員)
交流会 16:50〜18:00
食品総合研究所 第二会議室 (参加費:1,000円)

平成25年3月5日 講演会終了報告

栄養素を超えた蛋白質の健康機能
-大豆蛋白の満腹感惹起及び抗肥満作用・牛乳の脳卒中予防効果-
ファイトケミカルズ分科会 講演会ポスター

平成25年3月5日に開催されました【ファイトケミカルズ分科会】講演会は終了いたしました。ご参加をいただき誠にありがとうございました。

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■プログラム

開会挨拶 15:00
講演1. 15:05〜15:55
『大豆蛋白質の体脂肪蓄積予防機序と牛乳蛋白質の脳卒中予防機序』
江崎 治氏
(昭和女子大学 教授、元国立健康栄養研 基礎栄養部 部長)

食事中の蛋白質には単なるアミノ酸供給源としての役割でなく、おそらくペプチドとしてのユニークな生理作用(生活習慣病予防作用)がある。これらの分子の本体は不明であるが、その生理作用は食品により大きく異なる。例えば、大豆に含まれるβコングリシニンには体脂肪蓄積予防効果があるが、牛乳に含まれるカゼインにはない。一方、脳卒中に罹患するSHRSPラットにおいて、カゼインは脳卒中罹患時期を遅くするが、大豆蛋白にはそのような作用はない。疫学研究でも、牛乳摂取量と脳卒中罹患の負の関連が認められている。作用機序を中心にこれらの蛋白質の特徴を説明する。

休 憩 15:55〜16:10
スリムアップスリム(満腹たんぱく実用化商品)試食会(先着50名様まで)
講演2. 16:10〜17:00
『満腹たんぱくとは?腹持ちのよい蛋白の発見とその製品応用』
杉山 洋氏
(アサヒグループホールディングス株式会社、食の基盤技術研究所食品機能解析部 主任研究員)

体重減少を目的としたダイエットには摂取カロリーの制限が選択肢の一つとなります。しかしながら主観的な空腹感がダイエットの維持を阻むケースが数多くあります。われわれは同じ量でより強く満腹感を惹起する大豆由来蛋白とその作用機序(胃から腸へ排出される速度が、他の蛋白質と比べて遅い)を見出し、製品応用を果たすことに成功しました。食品成分としての蛋白と商品としての蛋白(満腹たんぱく(R))の両面からお話させていただきます。

交流会 17:15〜18:45
食品総合研究所 第二会議室(参加費:1,000円)

平成24年3月2日 講演会終了報告

アスタキサンチンの機能性と広がる用途
-アンチエイジング、明日(アス)(タ)くの喜(キ)び参(サン)る椿(チン)寿-
フード・フォラム・つくば 【ファイトケミカルズ分科会】 ポスター

平成24年3月2日に開催されました【ファイトケミカルズ分科会】講演会は終了いたしました。ご参加をいただき誠にありがとうございました。

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■プログラム

講演1. 15:05〜15:55
「アスタキサンチンの研究開発の現状と未来」
矢澤 一良氏
(東京海洋大学大学院 ヘルスフード科学講座・教授)

ヒトの体は食べたもので出来ており、食品や栄養素をどのように選ぶかにより、ヒトの恒常性維持や加齢現象、生活習慣病や遺伝子疾患、さらにはスポーツ機能や美容など広くヒトのQOLに直接的に関わる事は良く知られるところである。食品や栄養素においては、必須成分として脂質・糖質・蛋白質の三大栄養素、ビタミン・ミネラルを入れて五大栄養素、さらに食物繊維を加えて六大栄養素が栄養学上必須として提案されている。ヒトが恒常性維持(あるいは疾病予防やアンチエイジング)を目的とするならば、第七番目の栄養素を必要とする。それが「抗酸化成分」である。本セミナーでは、食品抗酸化成分であるアスタキサンチンの抗酸化作用とそれに付随する生理活性に関する最近の知見を概説する。

休 憩 15:55〜16:10
アスタキサンチン配合美容ドリンク試飲会(先着50名様まで)
講演2. 16:10〜17:00
「アスタキサンチンを利用したヘルスケア商品の研究開発」
斎藤 仁美氏、境野 佳樹氏
(富士フイルム株式会社 ライフサイエンス事業部)

富士フイルムは、フォトイメージングの分野で培った抗酸化技術,ナノ分散・安定化技術,コラーゲンペプチドの物性制御技術,反応性・反応速度・物質の拡散や素材の相互作用等を最適化する層構成技術など、ヘルスケア製品に応用できる最先端のテクノロジーを背景として、2006年9月にサプリメント・化粧品分野に参入いたしました。その技術について紹介させていただくとともに、深紅の機能性素材であるアスタキサンチンを利用したサプリメント・化粧品に関する研究開発における応用展開、主としてヒトを対象とした試験結果について紹介いたします。

交流会 17:15〜18:45
食品総合研究所 1階 第二会議室(参加費:1,000円)

平成23年3月4日 講演会終了報告

肝臓・脂肪組織におけるカロテノイドのメタボリックシンドローム予防効果
- 蜜柑(ミカン)で未患(みかん)に!-
フード・フォラム・つくば 【ファイトケミカルズ分科会】 ポスター

平成23年3月4日に開催されました【ファイトケミカルズ分科会】講演会は、40名以上のご参加をいただき終了いたしました。
誠にありがとうございました。

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■プログラム

開会挨拶 14:25
講演1. 14:30〜15:20
「脂肪組織のメタボリックシンドローム:
カロテノイドによる脂肪細胞の改善作用とその波及効果」
河田 照雄氏
(京都大学大学院農学研究科 食品生物科学専攻・教授)

従来、肥満に関しては必ずしも科学的な分析が行われておらず、また肥満がなぜ糖尿病などの生活習慣病の発症基盤となるのかについても科学的な解明が充分ではありませんでした。しかしながら、最近の研究手法の発展に伴い、脂肪組織を構成する脂肪細胞や免疫系細胞の分化制御機構、細胞間相互作用、さらには生活習慣病やメタボリックシンドロームの発症と深く関わる内因性因子類の生成・分泌など病理学的な側面からの興味深い新しい知見が多数集積してきました。本講演では、まず肥満状態におけるそのような脂肪細胞および免疫系細胞の生理および病理学的な側面と糖尿病、動脈硬化症をはじめとする生活習慣病について、さらに内臓脂肪蓄積を基盤としたメタボリックシンドロームの発症機構とそれらの予防、改善に対するカロテノイド、特にミカンのβクリプトキサンチンの可能性について紹介いたします。

講演2. 15:20〜16:10
「肝臓のメタボリックシンドローム:
脂肪肝炎の病態とカロテノイドによる進展予防の可能性」
太田 嗣人氏
(金沢大学 フロンティアサイエンス機構・助教)

飽食の現代社会では肥満人口の急増に伴い、糖尿病やメタボリックシンドロームが世界的に増加しグローバルな社会問題となっています。一方、メタボリックシンドロームの肝臓における表現型といえる非アルコール性脂肪肝は先進国の成人の4人に1人と推定されています。「脂肪肝」は長らく良性疾患として看過されてきました。しかし、その約20%が脂肪化に続いて炎症・線維化が起こる脂肪肝炎(NASH)へと進展し、原因不明の肝硬変・肝ガンの発生母地となることが明らかとなってきました。講演では、メタボリックシンドロームと脂肪肝に共通する病態であるインスリン抵抗性の意義。また、その病態の上流にある炎症・ストレス応答について私たちの知見を交えて解説します。さらに、抗炎症等の多彩な機能性を有するカロテノイドによる脂肪肝炎モデルの進展予防効果について紹介いたします。

休 憩 16:10〜16:20
βクリプトキサンチン高含有ジュース試飲会
講演3. 16:20〜17:10
「β-クリプトキサンチンと生活習慣病予防:三ヶ日町研究」
杉浦 実氏
((独)農研機構 果樹研究所・主任研究員)

日本人にとって昔から最も馴染み深い果物といえばウンシュウミカンですが、以前のように冬場はこたつにミカンという光景があまり見られなくなってきました。ミカンの生産量も最盛期だった70年代に比べると4分の1ほどまでに減少しています。「ミカンが色づくと医者が青くなる」という諺がありますが、ミカンにはビタミンCが豊富で、昔から風邪の予防にいいと云われてきました。ミカンが橙色に色づくのはβ-クリプトキサンチンというカロテノイド色素によるもので、たくさん食べると手が黄色くなるのはこの色素に身体に溜まるためです。近年、このβ-クリプトキサンチンの機能性研究が盛んになり、様々な生理機能が次々と明らかにされつつあります。ミカンをたくさん食べて手が黄色くなった状態を柑皮症といいますが、これは病気でも何でもなく、むしろ健康への切符と云えるかもしれません。β-クリプトキサンチンの機能性研究について最新の成果をご紹介します。

交流会 17:15〜18:45
食品総合研究所内(参加費:1,000円)

平成22年3月5日 講演会終了報告

骨の健康と食品成分
ファイトケミカルズ分科会 講演会 「骨の健康と食品成分」

平成22年3月5日(金)に開催されました、【ファイトケミカルズ分科会】講演会は終了致しました。たくさんのご参加ありがとうございました。

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■プログラム

講演1. 14:30〜15:20
「大豆の機能性成分と健康」
石見 佳子氏
((独)国立健康・栄養研究所 食品保健機能プログラム)

近年、人びとの健康志向や食品に対する関心の高まりから、大豆と大豆に含まれる機能性成分が注目されている。なかでも大豆イソフラボンは、エストロゲン様作用の他、抗エストロゲン作用、抗酸化作用等を示すことから、乳がんや前立腺がん、骨粗鬆症の予防効果等が期待されている。一方、近年、イソフラボンのヒトに対する健康効果は、ダイゼインの代謝産物であるエクオールの産生能に依存するという科学的根拠が蓄積されつつある。本講演では、大豆イソフラボンの最近の研究におけるトピックスとその有用性について、演者の研究成果をまじえながら紹介する。

講演2. 15:20〜16:05
「ビタミンK2(メナキノン-7)の健康・栄養機能」
佐藤 俊郎氏
((株)J-オイルミルズ ファイン研究所)

ビタミンK(K)は、K依存性タンパク質にある特異的なグルタミン酸残基をγ-カルボキシグルタミン酸(Gla)に転換するのに必要なビタミンである。K依存性タンパク質には、血液凝固に関わる因子や骨代謝を調整するオステオカルシンや血管等へのカルシウム沈着(石灰化)を防ぐマトリックスGlaプロテインなどがある。血液凝固系に必要なKの量よりも、骨代謝や動脈石灰化を防ぐK量が多く必要と考えられるようになってきた。Kのうち、納豆に多く含まれるメナキノンー7(MK-7)は、食品に含まれる他のKよりも活性が高いこと知られ、動脈硬化による疾病や骨粗鬆症の予防効果が期待される。

休憩 16:05〜16:15
講演3. 16:05〜17:00
「腸内で産生される高機能性成分エコール」
田村 基氏
((独) 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所)

ヒトの腸内で大豆イソフラボンの一種ダイゼインから産生されるequol(エコール)は、もとのダイゼインよりもエストロゲン活性が強く、高機能性イソフラボン代謝物とみなされている。女性は閉経後に女性ホルモンの量が減少することが知られているが、エコールにはエストロゲン作用があるため、エコールによる更年期障害予防効果や閉経後の骨粗鬆症予防効果が期待されている。しかし、エコール産生に関与する腸内フローラ(腸内細菌叢)の個々人の違いにより、エコール産生能は個人差が大きく、腸内でエコールの産生を高める食品は、新しい機能性食品(腸内フラボノイド代謝改善食品)としての魅力がある。今回、腸内フローラのエコール産生に関するこれまでの知見について講演する。

平成20年11月5日 講演会終了報告

腹時計と能時間
-脂質代謝から観た時計や睡眠の制御-
石田 直理雄氏
((独)産総研生物機能工学研究部門上席研究員
 生物時計研究グループグループリーダー
 筑波大学生命環境科学研究科連携大学院教授)

体内時計を調節するためには、眼からの光による脳時計の経路と別に我々の食事からくる成分による腹時計(末梢時計)の調節の経路がある。時計遺伝子の発見により後者の分子機構がここ数年著しく進歩したので、これについて解説する。また我々は、生物時計蛋白質(転写因子)が睡眠、日内休眠や肥満に関る因子を制御する事を明らかにした。この成果から得られた高脂血症剤を用いた睡眠障害の治療法の最近の動向や健康医療への応用についても説明する。

ポスター:ファイトケミカルズ分科会講演会

平成20年11月5日に開催されました、【ファイトケミカルズ分科会】講演会は終了致しました。たくさんのご参加ありがとうございました。

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平成20年3月3日 講演会終了報告

アイサプリメントを科学する
-プロポリス及びブルーベリーについて-
原 英彰氏
(講師岐阜薬科大学薬効解析学研究室 教授)

 最近、サプリメントや機能性食品に関する話題やニュースが毎日のようにテレビや雑誌で紹介されている。とくに「食の安全」はこれからの重要なキーワードでもある。そのような中、サプリメントの分野において今求められていることは、信頼性のあるデータを消費者の皆さんに提供して正しく使って頂くこと、また新たな効能効果を見出し病気からの予防に役立ててもらうことである。サプリメントは約100種あるといわれているが、蜂が作る蜂産品にはローヤルゼリー、プロポリス、花粉荷などがあり、サプリメントとして不動の位置を占めている。また、ブルーベリーは目の機能を保護することが期待されてサプリメントとして多く利用されている。しかしながら、これらの機能は十分に解明されていない。本講演では、目の疾患の説明並びに本研究室が行っている動物実験成績をベースとして目に有効なサプリメントとしてプロポリスやブルーベリーなどを紹介する。さらに、時間が許せば最近JST委託開発事業として採択された課題「消化管機能亢進作用を有する機能性食品」についても触れてみたい。

ポスター:ファイトケミカルズ分科会講演会

平成20年3月3日に開催されました、【ファイトケミカルズ分科会】講演会は終了致しました。たくさんのご参加ありがとうございました。

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平成19年3月20日 講演会終了報告

海洋生物からの機能物質 - キサントフィルの多機能
細川 雅史氏
(北海道大学大学院水産科学研究院 機能性物質化学研究室 助教授)

 海洋生物は陸上生物には見られないユニークな成分を含んでいる。例えば、伝統的な日本食素材であるワカメやコンブなどの海藻中には、フコキサンチンといわれるキサントフィルが含まれている。我々は、ワカメより抽出したフコキサンチンが糖尿病/肥満マウスに対して内臓脂肪の蓄積を抑制することを見出した。その際、大変興味深いことに、フコキサンチンが白色脂肪組織内に脂肪酸を熱へと変換するミトコンドリア脱共役タンパク質(UCP)の発現を誘導することを見出した。肥満は様々な生活習慣病のリスクファクターとなることから、内臓脂肪の蓄積を抑制するワカメ由来のフコキサンチンの新規機能は肥満予防を考える上で興味深い結果である。更にフコキサンチンは、糖尿病/肥満マウスの血糖値の改善作用や肝臓中のDHA含量の増加作用などの機能も併せ持つことが分かり、多機能性を示すユニークなキサントフィルであると考えている。
 本セミナーでは、フコキサンチンの最近の研究内容を中心に、海洋性のキサントフィルの多機能性について紹介する。

平成19年3月20日(火)に開催されました【ファイトケミカルズ分科会】 講演会 は終了致しました。たくさんのご参加ありがとうございました。

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平成18年3月7日 講演会終了報告

バイオインフォマティクスとニュートリゲノミクス

平成18年3月7日(火)に開催されました【ファイトケミカルズ分科会】 講演会 は終了致しました。ご参加ありがとうございました。

パンフレットダウンロード(19KB)

■プログラム

講演1. 『ニュートリゲノミクス研究の現在と今後』
中井 雄治氏
(東京大学大学院 農学生命科学研究科
 アグリバイオインフォマティクス人材養成ユニット 特任助教授)
講演2. 『ゲノム情報を用いた個人化医療と個人化健康指導
−個人のゲノム情報による疾患予防のための栄養指導の可能性−
水島 洋氏
(国立がんセンター研究所 疾病ゲノムセンター
 ゲノム技術情報研究グループ 室長)

 バイオインフォマティクスは,生命科学と情報工学が融合した研究分野の総称です。ヒトをはじめとする様々な生物のゲノム情報が蓄積されたことにより,情報工学の研究手法を用いて,遺伝子や遺伝子の翻訳産物である蛋白質に関する情報を取り扱い,研究することができるようになりました。
 このなかで,ニュートリゲノミクスは栄養学に遺伝子情報を取り入れたここ数年で飛躍的に進歩している研究分野です。摂取した食品がどの遺伝子発現に影響するのかを解析して食品の機能性や安全性を明らかにするという観点から注目されています。
 またヒト遺伝子情報が蓄積されたことにより,一塩基多形のようなDNA配列中にみられるヒト遺伝子のバリエーションが,疾患易罹患性や抗癌剤などの薬剤に対する応答に関係していることが推測され,注目されています。
 本分科会講演会では,バイオインフォマティクス,ニュートリゲノミクスの第一線で研究をされているおふたりの先生をお招きし,ニュートリゲノミクスの最新情報と,個人ゲノム情報の解析は私たちの健康にどう貢献するのかについて,興味深いお話しをうかがえることと思います。